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ゲーセン物置の内装について

照明

ただ筐体を置くだけでなく、当時のゲームセンターの「雰囲気」を再現することに拘った理由。
それは前回の記事でも述べたとおり、今はゲームから遠ざかってしまったかつての仲間達に、この物置であの頃通ったゲーセンにタイムスリップしてもらい、もう一度ゲームに夢中になってくれるきっかけを作りたいというものでした。

中途半端な再現度ではタイムスリップなど出来ませんから、とにかく雰囲気にはとことん拘る必要がありました。

イメージしたのは、80年代に通っていた近所の大きなボーリング場の中に併設されたゲームコーナーです。
まず強烈に印象に残っていたのが白黒市松模様の床と、モザイク模様の壁でした。
さらに天井には天の川のような模様が描かれ、今思えば、まるでドット絵で描かれたゲームの世界をモチーフにしたかのような完成度の内装でした。

実際、白黒市松模様の床というのはなかなか目が疲れますし落ち着きません。
他の配色の市松模様床は随所で見かけますが、「白黒の組み合わせ」が少ないのはそういう理由なのかもしれません。

あとは、最も重要なのが「薄暗さ」です。
これこそが、私にとって80年代ゲーセンを象徴する雰囲気でした。

今回は、ブラックライトと天の川模様の蓄光壁紙を組み合わせてみました。
実際そのゲーセンでブラックライトが使われていたかは覚えていないのですが、「薄暗いのに煌びやか」というスペーシーで怪しい雰囲気をうまく再現することが出来ました。


当時のゲーセンの薄暗さは、世間一般には「不健康」「不良のたまり場」という評価を下されていました。
しかし多感な少年期の私には、この暗さがかもし出す「異世界感」や「アダルトな危うさ」こそが、ゲームセンターの大きな魅力になっていました。

この得体の知れない雰囲気と不良のカツアゲに怯えながら、僅かな小遣いから捻出した貴重なワンコインに全身全霊を賭けてプレイする。

これは絶対にゲームセンターでしか味わえない体験でした。

そんな極限状態で遊んだレトロアーケードゲーム達こそ今でも一番輝いて見えるのは、どこか納得できる部分もあるのです。






物置ゲーセン作りの経緯について

初期日付
写真は2012年6月ごろ、物置完成時の状態です。

それまで自宅内には90年代初頭より集め始めたアーケード筐体が散在し、生活スペースを圧迫していました。
自宅は古く耐震工事の必要性が生じていたため、工事に先立って一時筐体を排出することになりました。
その際家族より、「保管用の物置を用意するか、この際全て廃棄するか」の選択を迫られました。

幼少期、親の方針でなかなかファミコンを買って貰えなかった私は、小学校低学年から近所の駄菓子屋でアーケードゲームをするようになっていました。
そんな私にとってアーケード筐体は、コンシューマーゲーム機よりももっと馴染み深い存在であり、ファミコンを買って貰えなかった仲間が集うゲームセンターは私にとってのオアシスであり、心の拠り所でした。

「自分たちでゲームセンターを作りたい」と考えるようになったのは高校1年の頃でした。

その頃から、ゲームで心を通わせた仲間たちとイベントを企画してテレビやゲーム機を持ち寄り、コンシューマーやPCの移植作、そして数枚の本物のアーケード基板を並べた「なんちゃってゲーセン」を作っては、夢を膨らめていきました。

その後進学を経て彼らとの距離は次第に離れていきましたが、年に一回は皆が集まる機会を設け、徹夜でゲームをしたり、ゲーセンに赴いたりしていました。

しかし彼らのアーケードゲームへの関心は徐々に薄れていきました。
共に遊べるゲームは年々減っていき、就職や環境の変化により、次第に距離が開いていきました。

かつて放課後は、仲間達と毎日のように足を運んでいたゲームセンター。
そして、仲間達と機材を持ち寄り力を合わせて作り上げた一日限りのゲーセンイベント。
そのあまりの楽しさに、仲間達と「この一日がずっと続けばいいのにね」と笑顔で語り合った思い出を、私は忘れることが出来ませんでした。

「当時仲間達が好きだった名作アーケードゲームだけを集めたスペースを作って、もう一度あのイベントを再現したい。」
「当時通ったゲーセンを彷彿とさせる雰囲気にし、仲間達が当時の熱い想いを蘇らせ、もう一度ゲームに夢中になれるきっかけを作りたい」

これが私の諦め切れない夢でした。

今回、所有筐体を廃棄するか否かの選択を迫られた私は、この夢の実現に向かって舵を切ることを決意しました。

限られた予算の都合上、当初は中古のユニットハウスを購入する予定でしたが、ユニットハウスを積載できるトラックが自宅まで侵入出来ないことが発覚し、計画は頓挫していました。

しかしその時自宅の耐震工事を手掛けて下さっていた地元の工務店様が、こんな私の夢物語に賛同して下さいました。
工期をあわせ、中古部品もフル活用することで、まさに採算度外視の低予算で内装も含めた物置小屋も作って頂ける事となりました。
「長年の夢の実現のお手伝いが出来て嬉しい。妥協せずやりましょう。」と仰って下さった担当者の力強い御言葉に、涙が出る程感激しました。

この工務店様無くして、今回の夢の実現は決して在り得ませんでした。
一生感謝してもしきれない思いです。

ブログはじめました

IMGP0032.jpg
現在の自宅ゲーセンの様子です。

初めてニコニコ動画でゲーセン物置を公開したのが2012年11月のことでした。
先日、約2年ぶりとなる新作動画を公開いたしました。


物置小屋の建築から現在に至るまで、3年弱の経緯や思い出を覚えている間に書き記しておこうと、ブログを始めて見ました。

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